キューバの旅もいよいよ終了いよいよ次なる移動!その前に、、、
インターネットの使えない生活環境で
格安チケットを手配する為には高級ホテルに行き
チケットを購入する必要があった。
一時間使用するのに1,000円程の大きな代価と引き換えに
ようやく帰国便を手配した。
キューバでの滞在期間一週間ちょい。
あっという間に最終日。
短い間ではあったが
中南米の陽気な国民性と
アジアの発展途上国の様な環境に似た
キューバという独自の国を知る事が出来た。
しかし最終日近くまでなると一通り散策はしたので
慌ただしい観光ではなく
残った時間をのんびり過ごしたくなる。
そうなるといつも向かうのが映画館。
もちろん言葉はわからないのだが
数時間の時間潰しと
のんびりリラックスをした時間を過ごすのに最適だ。
今までも各国の映画館に足を運んでいるが理解出来る物は多くない。
しかし映像で楽しんだり、感情や動き、音楽で何となくの内容は理解出来る。
今回、街の大きな映画館に行ってみると
上映されているのは1種類のみ。
キューバの映画。
実に興味深い。
正直、何の映画なのかもわからなかったが
ポスターを見る限り楽しそうな印象だった。
館内は始まる前からすでに薄暗く
広い館内にもかかわらず、昼間だったからなのか人は少なかった。
せっかくなので
中央ど真ん中
最高のポジションは確保した。
そして準備万端。
どんな映画だろうと楽しみにしていると
原始人の子供がサッカーをしているアニメーションが始まった。
てっきりアニメなんだと思っていると
始まったのは。。。
完全なサッカーのドキュメンタリー番組。
映画とは決して言えない感じだ。
ただでさえサッカーに興味がないのに
誰か知りもしない選手のインタビューと
聞き取れない言葉が続く。
忘れていた。
ここは社会主義国キューバだったんだ。
とりあえず映画なら観てみようと思うけれど
10分もしないうちに結論が出た!
よし!
寝よう!!笑
暗い涼しく心地の良い空間で就寝。
。。。
zzz
気がつけば係員のかけ声で起こされる。
1時間30分
完全なる良い昼寝だった。
このままで帰国。
それでは腑に落ちない。
その前に
どうしても寄りたいレストランがあった。
アブランという青年が働くレストラン。
彼の愛想の良さと
コストパフォーマンスに優れた
キューバ料理が気に入り
短い滞在でも数回訪れている。
そして注文するのは
いつもこれ。
チーズの乗ったカツの中身は
ハムとポーク、中にもチーズ
と肉食の自分にとって最高のメニューだった。
しかし今日はいつもと違う。
一見、不審な男が店員でもないのに歌を歌いながら踊っている。
しかもベルトにはカセットテープの入ってないレコーダーをぶら下げ
一人ジュークボックスを始めた。
妙なステップと
たまに発する奇声。
そして不明確な歌詞でビートルズなどの名曲を大熱唱。
こいつはただのキ◯ガイか!?
と思いながら
自分やアブランがからかいながら
リモコンを持った素振りで停止などをするとそれに合わせて
ダンスや歌も停止する。
しかし、どうだろう
彼は嫌な顔一つせず
常に笑顔で楽しそうに音楽を生み出している。
何気に歌唱力もあり
不快どころか
もっと観たい
もっとこの人の歌を聴きたいと思える程だった。
イメージとしては
レッチリのUniversary Speaking のPVに出てくる
怪しい外国人に似ている。
基本的に、
レストランやストリートパフォーマンスでチップを渡したりはしない方だ。
むしろレストランで歌う奴らは
一方的にこっちに来て
求めていない歌を歌ってきて
チップをせがむという行動に不快を感じる程だ。
しかし
どんどん彼に魅了され
いつの間にやら
虜状態。
珍しく少ないけれど
チップを渡したいと思える程になっていた。
不審な人物からいつの間にか
彼はエンターテイナーになっていた。
今の音楽業界に
本当のエンターテイナーやスターと思える人は
ほんの一握りなのにね。
イケメンアブランと
見事なハイウエストのエンターテイナー
食事がいつのも2倍3倍は楽しくなった。
これで気分良くキューバから出国出来る。
世界的英雄を生んだキューバ。
厳しい経済情勢にある
想像も出来ない未知なる国だったが
その発展途上の姿と
人々の素晴らしさのおかげで
素敵なショートトリップが出来た。
20年、30年後にもう一度訪れてみたい国だ。
これから
メキシコに再入国をし
未知なるメキシコの都市の大移動が始まる☆
さて、お次ぎは
どんな旅が待っているのやら。